外国人雇用企業の実例も紹介!外国人労働者受け入れにはこんなにメリットがある!

初めまして。ALOTE事業責任者の小澤春奈と申します。<外国人と働く>をテーマに執筆しています。

外国人雇用の基礎知識から外国人の生活まで、様々な視点からお話ししていきます。

今回は「外国人労働者を雇用するメリット」についてお話しします。

この記事を読めば、外国人労働者の能力や企業/チームにとっての受け入れることのメリットが理解できます。外国人雇用企業で実際にあった変化の実例もご紹介していきます。

外国人労働者は優秀な人材が多い!彼らの能力とは?

①経営者視点で考えられる

いずれ母国に戻って、起業を考えている外国人は多いです。日本での就労を通して、知識や技術を習得し、独立の足掛かりにするのです。ですから、経営者視点で物事を考えられる人材も多くいます。

日本でも起業はできますが、500万必要とされる資本金がネックとなるでしょう。「経営・管理」という在留資格がそれにあたります。

②向上心がある

たくさん学び吸収して、たくさん稼ぎたいという志を持っています。自分の思い描くキャリアパスを実現するために努力ができる外国人もいます。

具体的な目標を持っている外国人も多いです。資格を取得したい、家族を呼び寄せるために在留資格を変更したい、など。

仕事のモチベーションにもつながりますし、目標を聞いてみるのもいいですね。

③問題解決能力がある

外国人は指示を待つばかりではありません。自国ではなんでも自分で対処してきたという人も多いのです。指示を待つよりも、自ら考え、解決策を見出すことができます。

反対に、自分だけで解決しようと抱え込んでしまう面もあります。その人の様子をよく見てフォローしてあげるといいでしょう。

④コミュニケーション能力がある

母国では、いろいろな人種や多様性の中で生活してきた人もいます。他者と意見を交換することに長けているため、コミュニケーション能力は高めです。

それぞれの国民性もあると思いますが、外向的で明るい性格の人もいます。日本語スキルの読み書きは苦手でも、話す聞くのが得意だったりします。とにかくおしゃべりが大好きで発音の良し悪しを気にせず話す人も。

仲良くなるためにも、相互理解のためにも、是非たくさんコミュニケーションしてくださいね。

⑤語学力がある

日本は国語が日本語で、ほぼ日本語だけ使えれば生活に問題ありません。しかし、世界的に見ると、多言語社会が背景にある外国人もたくさんいます。来日している外国人労働者も、マルチリンガルである場合が多いのです。

ただし、「外国人=英語話者」と決めつけてしまうのは良くありません。初等教育から英語を使用している国もあれば、そうでない国もあります。

また、外国人の「●●語ができる」アピールには注意が必要です。資格などがあれば別ですが、「できる」と考えるレベルは人それぞれ。数単語知っているだけで、「話せる」という外国人もいます。

外国人に語学力を期待するのであれば、採用選考時に確認する必要があります。客観的に数値で判断することが重要です。

【 外国人労働者の能力 】

①経営者視点で考えられる

②向上心がある

③問題解決能力がある

④コミュニケーション能力がある

⑤語学力がある

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外国人労働者を受け入れることのメリット

会社ごとに外国人労働者を雇用する目的は異なるでしょう。

しかし、何のメリットを感じず、明確な人事計画がないままの採用は当然失敗します。ただ外国人を採用すれば、それで会社が抱えた問題が解決するわけではないでしょう。「外国人雇用」は手段であって、目的ではないのです。何のために採用するか社内の共通認識を持つ必要があります。

外国人労働者を受け入れることで、組織にどんなメリットがあるのか。もし外国人を採用出来たら、彼らにどんな働きを期待しているのか。

貴社の場合、以下のメリットの中のどれが該当するのでしょうか。ご自身の会社に当てはめて考えてみてください。

メリット①人手不足解消と労働力確保

業種/業界によっては、常に人手不足に悩まされている企業もあるかもしれません。人手不足を解消するために常に募集活動をしている会社もあるかもしれません。

その採用の対象者を日本人に限定しなければ、採用できる可能性も高まります。特に人手不足が深刻な14業種に関しては、新設の在留資格もあります。「特定技能1号・2号」という在留資格に聞き覚えはないでしょうか。

「介護」「建設」「自動車整備」など14業種は受け入れ増加を見込んでいます。2023年度までに合計で約34万5000人が政府試算されています。現時点の人手不足の解消はもちろん最重要課題です。しかし、将来の労働力を確保するためにも外国人雇用に目を向けてみるべきではないでしょうか。

外国人に採用範囲を広げることで、採用活動のムダを防げるかもしれません。例えば、募集広告コストや募集活動の手間。今まで常に行っていた募集期間を短縮できる可能性があります。ムダなコストや手間を削減できれば非常にメリットは大きいですよね。

在留資格については別の記事で詳しくご説明しています。こちらをご覧ください。<違反すれば強制退去もありうる?外国人の在留資格(4タイプ)のまとめ>

メリット②優秀な人材の獲得により、生産性向上

日本語能力以外の単純な能力で比較した場合、外国人の能力はどうなのでしょうか。実は外国人の中には驚くべき優秀な人材が存在します。

もちろん日本人も優秀な人材はいますが、日本人と違った優秀さがあるのが外国人です。

日本語が堪能なことが採用の最重要条件でなければ、外国人を候補にするのも有りなのでは?会社にとって必要な人材は外国人である可能性もあります。

優秀な人材であれば、日本語が多少不自由であっても採用したいという経営者もいます。「日本語は入社後に教育すればいい。優秀な外国人材がいれば是非ほしい」という考えだそうです。発想を転換してみれば、会社の生産性向上に外国人が一役買ってくれるかもしれませんね。

階段を登る優秀な社員

メリット③海外販路の足掛かり、取引円滑化

語学力に長けた外国人を海外取引担当にする場合、期待できるのは語学だけではありません。当然ながら、相手国の商習慣を理解できているほうが、取引は円滑に進みます。語学力は商取引において重要なファクターとなります。

また、単純な語学力だけの話ではありません。相手国の出身者、相手国の言語が話せる人がいたとします。そんな人物が窓口になるだけで相手の安心感は段違いでしょう。

「ああ、自分の国のことをわかってくれている」「へえ、説明しなくてもやってくれている」

そう相手が感じてくれていることで、取引は非常にスムーズになります。その取引の一回きりではなく、次回もそれ以降も継続的なビジネスが期待できます。

相手国のことを知り、協力、協働をする姿勢

メリット④組織のイノベーションが進む!日本人社員のモチベーション向上

みなさんは日本で働いている外国人にどんなイメージをお持ちですか?

外資企業のエリート?語学学校の教師?コンビニの学生アルバイト?高給取りのイメージでしょうか?コツコツ働いて母国に送金している出稼ぎのイメージでしょうか?

いずれの業種/雇用形態で働いている外国人でも、意識が高い人はいます。向上心にあふれている優秀な人材が多いことでしょう。

そんな外国人に刺激を受ける日本人は多いようです。外国人にいい影響を受け、社内にシナジー効果が生まれるのです。彼らの入社が会社の発展につながった実例をご紹介します。

システムエンジニアのミャンマー人の例

ミャンマーの国旗イラスト

ミャンマー人エンジニアのPさんは来日して8年になります。

日本語学校で2年間学んだ後、母国でのWebデザイナーとしての経歴を買われてシステム開発会社に入社しました。

Pさんの入社当時は外国人はいませんでしたが、現在では実に30%が外国人エンジニアだそうです。

というのも、Pさんに刺激されて日本人のモチベーションが上がり、「もっとPさんのようなエンジニアから学びたい」という意見が多かったからだそうです。

Pさんはミャンマー人ですので、ビルマ語はもちろん、英語、日本語を流ちょうに話します。

英語を使うPさんを目の当たりにして、日本人エンジニアが自主的に英語を学び、会社全体の英語力が向上したそうです。

社内で英語を使用する頻度も増えたことで、「さらに外国人エンジニアを増やし、さらに学んでいこう」という良い循環が起きています。

またPさんはいつか自分の会社を立ち上げるのが夢だということです。実際に友人の中国人とビジネスの企画を練っている最中です。

そして、その夢を常日頃周りの社員に対し、楽しそうに話すそうです。もちろんうまくいくことばかりではないので、日本人社員に相談に乗ってもらうこともあるとのこと。

それによって、それを聞いた日本人社員も「何か目的意識を持って仕事に取り組もう」と意識変革が起こっています。若手社員が特にいい影響を受けていて、社内にやる気が満ちているとのことです。

メリット⑤社内コミュニケーション増加・マニュアル整備の促進

外国人が入社することで、社内コミュニケーションが活発になった会社もあります。フォローのためもありますが、単純に社内雰囲気がよくなり会話が増えたそうです。

話さなくても何となく阿吽の呼吸で伝わっていた日本人と外国人とでは違います。曖昧だった部分を埋めていくように、密なコミュニケーションが必要です。外国人に理解できるように説明しなければなりません。自然と会話が増えていたのですね。

また、熟練の社員だけで引継ぎをしていた業務をマニュアル化した会社もあります。外国人が担当になってもわかるように、手順をわかりやすくして整備したそうです。外国人入社はただのきっかけかもしれませんが、業務改善になったのは確かですね。

書類を見ながら打ち合わせをする外国人社員たち

メリット⑥労働環境の見直し・改善につながる

ご存じかと思いますが、労働条件は日本人も外国人も同じです。「同一労働同一賃金」の原則ですね。

外国人採用は、外国人を対象とした勤務評価制度を改めることにもつながります。社員全体の評価を見直すことができ、評価項目を整備するきっかけにもなります。

そして、それは外国人に対してだけはありません。既存の社員に対しての評価も同時に見直されます。例えば、複数言語を習得している日本人に対しても再評価が行われます。キャリアアップや昇進の機会を得ることができるようになるのです。

メリット⑦多言語対応が可能になる

語学力に秀でた外国人を採用した場合、海外営業が格段に円滑に進みます。外国人が担当窓口となり、販路拡大も見込めます

多くの外国人を採用するのと並行して、社内共通言語を英語にした企業もあります。日本人社員の語学力も向上し、外国人にとっても働きやすい環境になっているそうです。

【 外国人労働者受け入れのメリット 】

①人手不足解消

②生産性向上

③海外取引円滑化

④社内モチベーション向上

⑤マニュアル整備促進

⑥労働環境改善

⑦多言語対応

外国人労働者受け入れのメリットまとめ

外国人採用をすることで、社内のイノベーションや労働環境改善が期待できます。また海外トレンドへのアンテナを常に立てておけることで、海外販路拡大につな下られます。様々なメリットがあることがわかりましたね。

今回ご紹介したメリットを参考にしながら、貴社に当てはめてみてください。まずは外国人採用をする計画を立て、体制を整えることから始めてみませんか。

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Haruna Ozawa

氏名: 小澤春奈(OZAWA HARUNA) 東証一部上場の商社にて営業、IR広報で社外対応の実績を積んだ。 その後、「来日した外国人を教育を通して支援したい」という想いから、都内日本語学校に転職。ミャンマー校の立ち上げ、現地校の指導計画立案/実施などの現場の指導体制を整え、帰国。日本・ミャンマー現地合わせて延べ5200人の外国人留学生の現場責任者として指導にあたり、多くの学生を日本社会に送り出す。 日本語学校に8年間勤務し、退職、その後インマイブック株式会社に入社し、教育事業部部長に就任。2021年、多国籍キャリアアップ研修サービス「ALOTE」を立ち上げ、現在に至る。

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