中国人が独走してしまう3つの禁句(タブー)、コミュニケーションギャップが原因?

初めまして。ALOTE事業責任者の小澤春奈と申します。<外国人と働く>をテーマに執筆中!

外国人雇用の基礎知識から外国人の生活まで、幅広くご説明していきます。

今回は「中国人に対する仕事上の禁句」についてお話しします。この記事を読めば、中国人を独走させてしまいやすいタブーが理解できます。コミュニケーションギャップを解消し、仕事を円滑に行うことができるようになります。

コミュニケーションギャップ発生の原因は?

日本人はハイコンテクスト文化だとお話ししました。詳しくはこちらをご覧ください。<ケンカに聞こえる?中国人の話し声の秘密 世界の国々③> 

「暗黙の了解」「阿吽の呼吸」「以心伝心」「ツーと言えばカー」。日本人のコミュニケーションはお互いの共通認識の上に成り立っているのです。言葉にしなくても通じ合うことが素晴らしいとされる文化。

しかし、日本以外ではこの考えは受け入れられないことが多いことを肝に銘じてください。特に「自己主張」を良しとする中国ではなおさらです。伝達事項は明確に言葉にして伝えるべきだと考えられています。曖昧にできない仕事上のコミュニケーションではその努力を怠らないようにしたいものです。

悩む男性社員

絶対に言わないで!3つの禁句

①「言わなくてもわかるでしょ」「自分で考えてくれよ」

日本での仕事の任せ方として、社員の自主的な「気づき」を期待する上司は多いでしょう。

特に技術系の業界では技は教わるものではなくて目で見て盗めと言われたりもするはずです。自分で課題を見つけて、それを克服し、学び取る姿勢が評価されます。この場合、主体となるのは教える側ではなく学ぶ側になります。

確かに部下の教育において「気づき」を重視するのは必要なことです。しかし、中国人に対してすべて「気づき」を期待するのは少し危険かもしれません。「自分で考えてくれ」という指示は、自己流のやり方を推奨しているように受け取られてしまいます。

中国人が自己流で仕事をするということは、良い/悪いの判断を自分の基準で判断するのと同じなのです。すべて自分で抱え込んで自分のやり方で進めてしまうかもしれません。中国人が第一に考えるのは自分のことです。会社のため、チームのため、という判断基準ではなく、自分を優先させる結論を出す可能性もあります。

もし「言わなくてもわかるでしょ」「自分で考えて」と言ってしまったら、中国人を責めることはできません。その判断を促したのはあなたの言葉なのです。

②「日本では」「日本人なら」

日本人の考え方として基準となるのは「日本のやり方」になりやすいです。自分たちの仕事のやり方、自分たちの環境、自分たちの企業文化でものを考えがちです。「郷に入れば郷に従え」という言葉も日本のやり方を押し付けるときに口にするかもしれません。

しかし、「日本では」「日本人なら」と言われた側はどうでしょうか。日本との比較をされた側はどう感じるでしょうか。「上から目線」「傲慢」「偉そう」という印象を与えてしまうかもしれません。

日本のやり方を理解してもらうには、日本との比較を押し付けるよりもいい方法があります。仕事の手順や要点を整理して、それを基にした明確な指示を与えることです。具体的な指示を一つ一つ丁寧に伝えて実行に移してもらうのです。

日本人が独断専行で自分たちの都合のいいように決めてしまっている、と思われたら危険信号です。日本のやり方を押し付けないような伝え方をしてみてください。

③「そんなこと当たり前でしょ」「常識だよ」

「当たり前」「常識」は時に危険ワードになりえます。

果たしてみなさんにとっての「当たり前」「常識」は本当にそうなのでしょうか。残業することが当たり前でしょうか。チームの仕事は手伝うことが当たり前でしょうか。上司の指示には意見しないことが当たり前でしょうか。

「当たり前」「常識」である理由を中国人に伝えられていますか。「そんなこと当たり前…」という言葉が出てきそうになったら、当たり前の理由を考えてみてください。中国人が理解できるように理由を伝えて、当たり前を実行してもらいましょう。

自分にとっての常識を疑ってみて、中国人との接し方を考えてみるといいかもしれませんね。

【 中国人に対する3つの禁句(タブー) 】

  1. 相手に判断を丸投げする発言 ➡ 「言わなくてもわかるでしょ」「自分で考えてよ」
  2. 上から目線での仲間外れ発言 ➡ 「日本では」「日本人なら」
  3. 独りよがりの自分中心の発言 ➡ 「そんなこと当たり前でしょ」「常識だよ」
理解し合えた二人が握手している

まとめ

伝えるべき伝えるべきことは言葉で伝える

「以心伝心」でなんとなくうまくいってしまう日本社会。

ここで取り上げた言葉は私たちの生活になじみすぎていて違和感がないかもしれません。ついつい日常生活で口にしてしまう言い回しばかりではないでしょうか。

しかし、言葉に出さない行間にこそ、本当に中国人が知りたいことが含まれているかもしれません。コミュニケーションは伝達すること。伝えるべきことが相手に伝わらないことほど危険なことはありません。はっきり伝えてしっかり確実に実行してもらいましょう。うまく現場が回るのはコミュニケーションあってこそですね。

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Haruna Ozawa

氏名: 小澤春奈(OZAWA HARUNA) 東証一部上場の商社にて営業、IR広報で社外対応の実績を積んだ。 その後、「来日した外国人を教育を通して支援したい」という想いから、都内日本語学校に転職。ミャンマー校の立ち上げ、現地校の指導計画立案/実施などの現場の指導体制を整え、帰国。日本・ミャンマー現地合わせて延べ5200人の外国人留学生の現場責任者として指導にあたり、多くの学生を日本社会に送り出す。 日本語学校に8年間勤務し、退職、その後インマイブック株式会社に入社し、教育事業部部長に就任。2021年、多国籍キャリアアップ研修サービス「ALOTE」を立ち上げ、現在に至る。

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