肉食と言えば欧米?豚肉をよく食べる意外な国とは? 世界おもしろランキング①
初めまして。ALOTE事業責任者の小澤春奈と申します。<外国人と働く>をテーマに執筆しています。
外国人雇用の基礎知識から外国人の生活まで、様々な視点からお話ししていきます。
今回は「豚肉をよく食べる国ランキング」についてです。
雑談の鉄板ネタと言えば、「食」。
食べずには生きていけませんし、何より人間は食いしん坊ですよね!
世界の食文化を知り、その国の出身者の好みを知ると話題が広がりますよ。
豚肉消費ランキング! 1位は欧米ではなく・・・
さっそくランキングを発表します!
年間の一人当たりの豚肉消費量を多い順にランキングしました。
4位~10位のランキングはこちら
4位 中国 24.4kg
5位 アメリカ 24.0㎏
6位 スイス 22.5kg
7位 パラグアイ 21.6kg
8位 ノルウェー 21.0㎏
9位 ロシア 20.6kg
10位 オーストラリア 20.3kg
(出典:「Meat consumption-Pork meat」2019年 経済協力開発機構(OECD))
私の予想では、欧米の肉食が盛んな国を思い浮かべていたのですが、1位はなんとアジア。
お隣の国、韓国でした。
そういえば、日本人も豚肉を多用した韓国料理を日常的に家庭料理として調理していますよね。
生活の中に入り込みすぎていて、こんなにも豚肉を消費しているとは思いませんでした。
韓国の一人当たりの年間豚肉消費量は実に、31.2kg、1ヶ月換算で2.6kg、1週間で600g以上食べていることになります。
豚肉消費量は世界的に増加中
食糧問題が語られる中で、「肉の消費を減らすべきだ」と叫ばれていますが、現実的には食肉は増加傾向にあります。
なかでも増加率が高いのが、豚肉。
約40年前に牛肉の消費量を上回り、2017年には2倍に!
豚は多産で餌のコストが比較的安く済むことで、低コスト・低労力で出荷できるためだとされています。
ちなみに、牛が出荷までに30か月かかるところ、豚は7か月。
小売価格に差が出るのも納得ですね。
豚と言えば中国抜きには語れない
「世界の豚の半数は中国にいる」と言われているように、生産量の約半分は中国が占めています。
中国で「肉」と言えば、豚肉のこと。
中国の食肉消費量のおよそ6割が豚肉なのです。
ランキング1位の韓国、2位のベトナム、5位の中国では、豚は多産多幸の象徴とされ、富を表します。
もし太った豚の夢を見ることができたら金運アップするとも言われているのです。
日本の十二支は猪(イノシシ)ですが、上記の3つの国では代わりに豚年になることでも、豚がいかに大切にされているかがわかりますね。
ランキング上位にベトナムが挙がったのも、中国とのかかわりが強いというのが理由のひとつです。
ランキング上位国の絶品豚肉料理はこれだ!
韓国:サムギョプサル
サムギョプサル、サムは数字の「3」、ギョプは「層」、サルは「肉」を意味します。
豚バラの三枚肉を焼いて食べる料理のことで、他の部位は使いません。
焼き肉と言えばいろいろな部位を、時には下味をつけておいて焼くものですが、サムギョプサルは違います。
鉄板はスリットが入っており、余分な脂が下に流れ落ちるようになっています。
キムチと共に焼きあがった肉を岩塩やごま油などにつけたり、えごまの葉やサンチュで巻いて食べます。
脂の多い豚バラ肉をさっぱりと食べることができます。
ベトナム: ティッコーチュン(豚の角煮)
ベトナムの旧正月はテトと呼ばれ、正月よりも大々的にお祝いします。
そのテトの定番料理でもあるのが、このティッコーチュンです。
豚肉と卵の煮物で、うま味たっぷり。
ご飯との相性もぴったりなので、一緒に供されることも多いです。
カラメルを作って料理に使うのが特徴で、甘辛い味付けです。
黒の粒胡椒を使うので、アクセントになっていて、最後までおいしくいただけます。
中国:トンポーロー(東坡肉)
北宋の詩人蘇東坡の得意料理であり、好んで食べたといわれる料理です。
豚バラ肉を使うのですが、皮つきのものを選ぶのが特徴です。
ゼラチン質になった皮の部分が非常に美味です。
豚バラ肉の塊を大きめに切って、茹でてから油で揚げます。
その後タレと一緒に蒸し上げる、とても手間のかかる料理でもあります。
東坡煮、とも呼ばれます。
アメリカ:プルドポーク・ハンバーガー
アメリカと言えばビーフ!のイメージがあるかもしませんが、豚肉の消費も盛んです。
スペアリブやベーコン、プルドポークがその代表例です。
プルドポークというのは北米で食べられている家庭料理で、BBQの定番でもあります。
プルドポークにBBQソースをかけて、バンズに挟んでハンバーガーの具として食べたりします。
作り方は、大きな塊肉を弱火のオーブンで焼いたり、長時間スモークしたりして、柔らかくなるまで調理します。
調理した塊肉をフォークなどでプル(Pull)して裂くことから名づけられました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
食習慣や食文化を知ることでその人のことがわかりますし、いい話題作りになることでしょう。
日本との違いについて教えてもらうのも楽しいかもしれませんね。
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