意外な米の消費量、日本は米を食べなくなった? 世界おもしろランキング②

初めまして。ALOTE事業責任者の小澤春奈と申します。<外国人と働く>をテーマに執筆しています。

外国人雇用の基礎知識から外国人の生活まで、様々な視点からお話ししていきます。

今回は「お米をよく食べる国ランキング」についてです。

雑談の鉄板ネタと言えば、「食」。

食べずには生きていけませんし、何より人間は食いしん坊ですよね!

世界の食文化を知り、その国の出身者の好みを知ると話題が広がりますよ。

悲報…日本はコメ大国ではなかった

日本と言えば米、米と言えば日本!

そんなイメージがあったのも過去の話、年々

日本人の米の消費量は減少しています。

一人当たりの年間消費量は、昭和37年(1962年)の118kgをピークに、令和2年(2019年)には50kgになりました。

米の年間一人あたり消費量の推移、主食用米の需要量の推移が全国ベースで毎年8万トン程度需要量が減少

(出典:「米をめぐる関係資料」農林水産省)

その主な理由は、

① 調理する(炊飯する)のが手間

 他の主食が代替(パンやパスタなど)

③ 健康(ダイエット)志向で糖質自体を忌避

④ 食が細くなった高齢者の消費が減少

等が挙げられます。

総務省によると、2013年以降は米よりもパンへの支出が上回る状態が続いており、米離れが深刻化しています。

では、世界ではどの国で米がたくさん消費されているのでしょうか?

お米消費ランキング! 日本の5倍も食べている国は?

さっそくランキングを発表します!

年間の一人当たり米消費量を多い順にランキングしました。

お米の消費量ランキング!1位バングラディッシュ、2位ラオス、3位カンボジア

4位~10位のランキングはこちら

4位 ベトナム 205.5kg

5位 ミャンマー 197.0kg

6位 インドネシア 195.2kg

7位 フィリピン 176.4kg

8位 ギニア 168.8kg

9位 スリランカ 165.9kg

10位 タイ 164.4kg

(出典:「New Food Balances-Food supply quality (kg/capita/yr)Rice」2018年 FAOSTAT)

1位はバングラデシュで、実に日本の5倍以上の米を消費していることがわかりました。

バングラデシュは「米と魚の国」とも呼ばれ、大量に米を消費しています。

精米ベースで、1日約700~800g、ご飯の状態で1.5㎏前後になります。

コンビニのおにぎりに換算すると10個くらいの量になります。

すごいですよね。

バングラデシュ現地では米は非常に安価で1kg当たり70円ほどで購入できます。

米の生産も盛んで、世界第3位の収穫量を誇っています。

トップ10に入っている国はほぼアジア、8位のギニアだけがアフリカからのランクインになりました。

バングラデシュと同じように米が比較的安価であることが共通しています。

・ 1位バングラデシュは日本の5倍の消費量

・ 米が安価な国が上位にランクイン

・ アフリカでも米の消費量は増加中

ランキング上位国の絶品お米料理はこれだ!

バングラデシュ: ビリヤニ

ランキング1位のバングラデシュだけではなく、インドやアジアの広域で食べられているのがビリヤニです。

インド、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー、タイ、シンガポール、マレーシア、中東などです。

ビリヤニとは、ムスリムに起源を持つ炊き込みご飯の一種です。

スパイスと米(日本の米とは異なり、バスマティライスを使用する)、肉や魚、卵、野菜などと一緒に炊き込みます。

カレー料理やビリヤニとして、毎日米を食べるため、消費量も自然と高くなります。

インド・アジア各地に様々なビリヤニ調理法が存在し、ビリヤニが好物の人も多いです。

ラオス: カオニャオ(ご飯)とラープ(ひき肉の和え物)

ラープはラオスの代表的な料理で、肉を野菜とスパイスなどで和えて作ります。

生の野菜が多く使われるため、日本ではサラダに分類されることが多いのですが、ご飯と一緒に食べるのが一般的です。

実際の料理の位置付けとしてはサラダというよりは「おかず」です。

タイ料理でも食べられている「カオニャオ」というもち米と一緒に食べます。

カオニャオは竹製の籠に入れられ、伝統的には手で食べるのが作法です。

ベトナム: ブンチャー(写真) / フォー / ゴイクン(生春巻き)

ベトナムの米の麺ブン

ベトナムでは米を炊いて食べるだけではなく、米自体を加工してライスペーパーや麺類を作ってきました。

ライスペーパーは、ゴイクンと呼ばれる生春巻きなどに使用されます。

新鮮な生野菜やハーブと一緒に、茹でたエビ・肉などを巻き、甘しょっぱいソースと共にいただきます。

麺類はフォーやブンが有名です。

フォーは米を原料にした平たい麺で、あっさりとしたスープに入れて供されます。

ブンはビーフンに近い麺で、右の写真のように甘酸っぱいたれをつけて食べます。

ブンはフォーよりも細く、柔らかいのが特徴で、ハノイが発祥と言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

残念ながら、日本のコメ消費量は年々減少しています。

しかし、日本には海外からも注目されるほどの安全で美味しいお米が各地で作られています。

日本の食文化を次世代に継承するためにも、美味しくお米を食べましょう!

ちなみに私は、多い時はご飯を一食で3合~5合食べています。

日本の米農家の皆さん、美味しいお米をありがとうございます。

次回も世界おもしろランキング、ご期待ください。

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Haruna Ozawa

氏名: 小澤春奈(OZAWA HARUNA) 東証一部上場の商社にて営業、IR広報で社外対応の実績を積んだ。 その後、「来日した外国人を教育を通して支援したい」という想いから、都内日本語学校に転職。ミャンマー校の立ち上げ、現地校の指導計画立案/実施などの現場の指導体制を整え、帰国。日本・ミャンマー現地合わせて延べ5200人の外国人留学生の現場責任者として指導にあたり、多くの学生を日本社会に送り出す。 日本語学校に8年間勤務し、退職、その後インマイブック株式会社に入社し、教育事業部部長に就任。2021年、多国籍キャリアアップ研修サービス「ALOTE」を立ち上げ、現在に至る。

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