尻に敷かれてうまくいく!ベトナム男女の暮らしって? 世界の国々①
初めまして。ALOTE事業責任者の小澤春奈と申します。<外国人と働く>をテーマに執筆しています。
外国人雇用の基礎知識から外国人の生活まで、様々な視点からお話ししていきます。
今回は「ベトナムの社会・生活・経済」についてお話しします。
かかあ天下は当たり前!都市部は徹底的なレディーファースト
ベトナム人女性は非常に小柄で可愛らしい印象を持たれる方が多いと思いますが、実は家の切り盛りをして力を持っているのは女性です。
農業社会ではもともと女性の地位が高い傾向にあるのですが、ベトナムでは戦争がそれを加速させました。
長い戦争で男性が戦場に赴いたことで、社会を動かすのは女性に依存せざるを得なかったのです。
儒教的な考えのもと男尊女卑の発想は根強いものの、実際にはムラ社会で「内主」と呼ばれている実力者は女性なのです。
市場や商店などでお金の管理をするのも女性ですし、カップルでリードしているのも女性が多いです。
そのせいか、女性に優しい男性がとても多い印象です。
タクシーやエレベーターの乗り降りは女性が先ですし、大きな荷物は男性が代わりに持ってくれます。
表に出ない権力者である女性が強いのがベトナム社会です。
少額のお金は切り上げ・切り捨てが基本
ベトナムの通貨、VND(ベトナムドン)とJPY(日本円)の現在のレートは、
1VND = 0.005JPY
つまり、日本円を約200倍した金額がドンに相当します。
そのため、ベトナムのお金の計算は割合大雑把に行われています。
例えばタクシー運賃が39,000VND、客が40,000VNDを出した場合、おつりの1,000VNDは受け取らない客が多いのです。
反対に41,000VNDの場合、40,000VNDに負けてくれるタクシー運転手もいるそうです。
1,000VNDは日本円にすると約5円、VNDではどんぶり勘定になることが多いようです。
ベトナム社会では、官よりも民が強い
意外に思われるかもしれませんが、社会主義のベトナム国民はパワフル。ベトナム社会の特徴のひとつに「強固なムラ社会」であることが挙げられます。
ベトナムのことわざに「王の法律も、村の垣根まで」というものがあります。
村落の中はすべて、運命共同体でとてもまとまりがいい反面、政府からの指導などがあまり受け止められないこともあるようです。
また外部世界についてもあまり関心を持たなくなる傾向もあります。
南と北の溝はいまだにある
1976年に念願の南北統一を果たしたベトナムですが、必ずしも仲がいいわけではありません。
方言も違いますし、文化や人々の気質にも違いが多くみられます。
特に南部の人の中には北への嫌悪感が強い人も多いので、歴史や政治に関する話題をするときには特に気をつけたほうがよさそうです。
以上、ベトナムについて簡単にご紹介しました。
ベトナム料理、アオザイ、交通渋滞、以外の姿を少しはご想像いただけましたか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。ベトナムの印象は変わったでしょうか?
若い世代のベトナム人のベトナム観は、年配の方のそれとはまた異なります。また、地方によっても特色があり、様々な文化や習慣を持っています。
興味を持ったら是非、生のベトナムについて聞いてみてください。
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